●内容紹介 本書は、タイトルの通り、TOEIC L&R Testによく出る英語の「型」[他動詞+目的語+前置詞(+目的語)]に特化したトレーニング本です。 TOEIC L&R Testでスコアを伸ばすには、高い語彙力が必要です。とはいえ、英検1級に登場するような「難語」の知識は問われません。むしろ、日常生活やビジネスなどでよく使われる「日常語」の知識を問うものが中心です。 ただ、TOEIC L&R Testで正答数を増やすには、「日常語」の意味を知っているだけでは不十分です。意味の知識に加えて、正しい用法を知っておく必要があります。 例えば、discussという動詞。これは、「~を話し合う」という意味ですが、これだけを知っていても、正しく使いこなすことはできません。 discussには、discuss A with B「A(物事)をB(人)と話し合う」という「型」があります。この「型」を知っていれば、正しく使うことができます。TOEIC L&R Testは、これを問う試験です。つまり、単語を正しく使えるかどうかを問う試験だということです。 「discuss=話し合う」と覚えただけだと、Let’s discuss about the matter.「例の件について話し合おう」といった文を作ってしまうかもしれません。この文には、文法の誤りがあります。discussは「~を話し合う」という意味の他動詞なので前置詞aboutが不要です。 この場合、discussではなくtalkならOKです。もし、動詞の部分が空所になって、選択肢にdiscussとtalkが並んでいると、迷ってしまうかもしれません。つまり、単語の意味だけでは解けない問題が、TOEIC L&R Testには多く含まれるということです。 「discuss A with B」のような、「他動詞+目的語+前置詞(+目的語)」の型は、英語にはたくさんあります。それらを練習し、きちんとマスターすれば、英語の正しい用法が身に付きます。同時に、TOEIC L&R Testのスコアアップにもつながります。 英語の「型」をしっかりと身に着け、TOEIC L&R Testのスコアを伸ばしたい。本書は、こういった方々に最適の1冊です。合計100問収録しています。 尚、本書は、「オンライン英語教室のUB English」の「TOEIC対策」で使用している問題の一部を電子書籍用にアレンジし、作成したものです。●著者紹介<瀧井 謙(たきい・けん)>オンライン英語教室のUB English代表(https://ub-english.com)。英語講師&英語教員指導者。1973年生まれ。英語圏在住歴7年(アメリカ4年、オーストラリア2年、イギリス1年)。米国カレッジ卒業後、国内大学に編入学し、英語学(第二言語習得や英語音韻論等)を専攻。英検1級、TOEIC990点(満点)、英語教員免許取得。英語講師歴約20年。2001年、大手英会話スクールにて、英会話講師としてデビュー。以後、独立し、2002年から2013年まで、首都圏にて英語・英会話スクールを経営。この他、大学、専門学校、企業、官公庁でも「TOEIC対策」などの講師を務め、通算約3万コマの授業を担当した経験を持つ。2013年、英国大学院留学のため黒字廃業。40歳の時に、英語講師としてのスキルを伸ばすために、ロンドン大学教育大学院(IOE:Institute of Education[教育分野のランキング世界1位(当時)])にてTESOL(英語教授法)を学び、修士号取得。現在は、「オンライン英語教室のUB English」の代表を務め、「TOEIC対策」を含め、幅広い講座を受け持ち、英語の指導にあたる他、英語教員向けの指導者(teacher trainer)も兼務する。
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