あとがきより今の日本人には、自分に自信をなくしている人が多いのを感じています。自信がない原因は、他人(外在)との比較を絶えず無意識にしているからです。しかし、他人を見て基準にする間は、その人はいつまで経っても安心することはないでしょう。なぜならば、知らないうちに目標にされている他人も、実は安心も満足もしていないからです。目標とする他人と並び、自分が求めていると思っていた生活を得たところで、そこにはゴールはないのです。人間が本当に求めるモノは自分の心に在り、今すでに手に入れていることに気づくことが真のゴールです。そして、どんな環境に在っても自分が〝生かされている〟という崇高な事実に気づくことで、本当の安心に近づくことになります。人間が死ぬ時は、たった一人で死んでいくのに、なぜか生きている間は他人ばかりを見て気にします。そして、死ぬ時になって初めて、自分自身に向き「会う」ことになります。これは心の外に神仏を求める外在神の信仰とも似ています。とにかく人間は、自分自身を見つめることを避けています。ここに、すべてのカギが存在します。自分自身を見つめることは、運気を高める最高の習慣になり得ます。自分の弱点、嫌なところ、注意するべきこと……などを自分で静観して認識していれば、克服することが可能になるのです。人間は、自分が認識していないことを改められません。自分の弱点を静観することができれば、それは弱点ではなくなっていきます。他人との比較ではなく、自分で自分を納得させていくことが人生の目的だと感じます。人類が向き「会う」べき相手は、自分自身だったのです。数千年間の文明の熟成を待って、やっとこの二〇一二年に人類が自分自身と向き会い、内在する神を感じだすことが広がり始めるでしょう。自然界の変化も、この出会いを促進させるために過去にない現象が起こり始めていると感じます。今年は、楽しみな記念するべき年となる予感が日々強まっています。人間は、本当の自分と出会うことで、神人合一のカンナガラとなり、本当の幸福を知ります。この言葉と共に、自分自身と向き「合って」生きましょう。生かして頂いて ありがとう御座位ます平成二四年 節分の前に記す 伊勢 白山道
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